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2000.Oct.3

Roma  ローマ

これまで一緒に旅をしてきた絵を描く仲間とは今日でお別れ。残りの3日間は、友達のゆかちんと、もう一人延泊組のおじさまと3人になる。空港へ発つみんなをホテルの前でお見送りし、淋しい気持ちと好きにローマを散策できる期待が入り交じる。朝食の後、ホテルを移動。午前中やったけど、部屋の準備ができており、チェックイン。この旅で、お部屋の雰囲気はここが一番気に入った。前回ローマに来た時は、観光らしい観光ができなかったので、この度、念願のバチカン美術館をたっぷり時間をかけて回ることにした。日本語オーディオ解説を借りて、恐ろしく広い建物の中を歩き回り、数々の名作を4時間近く見て回る。絵画だけでなく、部屋の装飾も素晴らしい美術品。だいぶ飛ばし飛ばしで見ても、気分的にもものすごい満腹感!でもお腹は確実に減ってる。外に出て、腹ごしらえをすることに。ミュージアム近くのレストランで、フンギピザ(フンギ=きのこ)、ラザニア、チーズオムレツ、サラダ、白ワインを頂く。ツアー中はメニューが全部決められてたから、好きなもんを選べるのがたまらなく幸せ!それと時間を気にせんでいいことも!開放感を感じながら、サンピエトロ寺院へ向かう。2000年ということで、たくさんの信者が、このカトリックの総本山にお参りにきている。そして今年は25年に一度だけ開くという、サンピエトロ寺院の‘聖なる扉’が開かれる年。この扉を通り抜けると、なんと、これまでの罪が全て許されるという、有り難い扉。念のため2回くぐってきました。(そんな悪な行いは、これまでしてきてないつもりやけど?!)聖なる扉から、中に入ってまず見たものは、イエスとマリアを表現した、ミケランジェロ作の‘ピエタ’の像。鳥肌が立つほど、見るものに訴えかけてくる何かを感じる。

教会内をゆっくり歩いていると、自然と気持がやすらいでくる。天井からななめにさす光が神々しく、キリスト教徒でなくても、いつのまにかそこに居るだけで、祈りたい気持でいっぱいになった。やはり何か特別なパワーのある所なんかな。とても清らかな心のまま教会をあとにし、すぐそばにあるバチカン郵便局に行く。親切に、その場で切手を買って手紙がかけるコーナーもあったので、家族にお便りをしたためる。何日か前に書いたから、もうええかな、って思ってたけど、寺院での感動をひきずってたので、家族に感謝の気持をいっぱい込めて手紙を書いた。多分あとで見たら恥ずかしいやろけど、これもその場の勢いで。

 ボッティチェリの作品も切手に ●

暮れかかる、夕日の美しい川沿いの道を歩く。途中本屋さんで、水彩のいい感じの作品集を発見。色の使い方、えんぴつデッサンもかなりわたし好み。勉強になりそうだったので買う。ぶらぶらと写真を撮りながら、スペイン広場を目指す。とても足が疲れたので、バールでお茶してから、ちょこちょこお土産選び。文房具やさん(画材も豊富!)で名刺サイズ程の小さいキャンバスを見つけ、これに扉の絵を描いてみたいー!と一目惚れして8枚購入。
スペイン広場の近くで、7年前にランチを食べて、安くてとっても美味しかったと記憶していたレストランを探して行ってみた。せやけど、夜は予約してな入られへん高級レストランだったようで、あっさり門前払いされ、がっくし。その時、道ばたに中華レストランの看板を発見!!!一瞬にして心は中華。しばらくイタリアン以外のものを口にしてなかったので、チャーハンを思い描いただけで、よだれが出てくる。天津飯店というそのお店は、中に入ってみるとかなり賑わっていた。前菜盛り合わせ(鴨肉、いか、トマト)、ふかひれスープ、五目チャーハン、エビ餃子、酢豚、杏仁豆腐をオーダー。それと、店員が間違って豚のオイスターソース炒めを運んできたのを、何の疑問ももたずに食べてしまった。せやけど、頼んでないもんまでチャージに入れられたら困るので、強く交渉。もちろん、この分はただにしてもらう。合計二人で4千円もせず、大満足。久しぶりのジャスミンティーもあほほど飲んで、美味しかったー!お腹いっぱいすぎて動けなくなり、タクシーを拾ってホテルに戻った。

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